都道府県別学校給食費滞納率

文部科学省の調査から学校給食費の滞納率の都道府県別ランキング。給食費滞納に苦慮する自治体が増えたことを受けて2006年11月に行われた調査で、2005年一年間の各都道府県の滞納状況が掲載されている。統計には学校数ベース、生徒数ベース、給食費ベースの滞納率があったが、今回は滞納生徒数の割合を都道府県別に調べた。【注意:2005年以降、給食費の滞納状況は全国値のみ公開されており、都道府県別のデータは公開されていない。】

調査によると全国の44%の学校で給食費の未納問題が起こっており、全国平均で0.98%の児童生徒に未納問題が生じている。

全国で最も滞納率が高かったのは沖縄県で6.26%。2位以下は北海道(2.44%)、宮城県(3位:1.85%)、大分県(4位:1.63%)、福岡県(1.56%)となっている。地域的に見ると北海道、東北北部、北関東、九州で滞納率が高い。

相関ランキングを見ると父子・母子家庭率との正の相関が高い。また、高校生就職内定率と負の相関が高い。高校生の就職内定率が低く、ひとり親家庭が多い地域で給食費の滞納率が高いということになる。

給食費の滞納問題を巡っては親のモラルの問題が報じられているが、データによると失業などの経済問題と密接に関係していることが分かる。

こちらのページでは私よりももっと突っ込んだ分析をしているので参考にどうぞ。給食費未納は失業でかなり説明できる