都道府県別きのこ消費量

総務省の家計調査から都道府県別きのこ消費量ランキング。家計調査は全国から9000世帯を抽出して調査しており、この中から単身世帯を除いた二人以上の世帯の購入量を調べた。一般世帯における購入量と消費量はほぼ同じと考えて、ここでは消費量としている。家計調査には県庁所在地と政令指定都市の数値が掲載されており、政令指定都市がある県は政令指定都市と県庁所在地の平均値を、政令指定都市がない県は県庁所在地の数値を県の消費量としている。また、年による変動が考えられるので直近5年間の平均値をとっている。

ここではえのきたけ、しめじ、生しいたけ、他のきのこの消費量の合計を比較している。

キノコ消費量の全国平均は12,820g。最も消費量が多いのは長野県で17,883g。長野県の消費量の内訳を見ると、えのきたけが1位、しめじが2位、生しいたけが46位と種類によって消費量が大きく異なっている。2位は新潟県で15,833g。3位以下は富山県、山形県、秋田県の順で日本海側の県が上位に多い。

一方、きのこ消費量が最も少ないのは沖縄県で7,605g。これは全国平均の60%で偏差値も13.37と飛び抜けて少ない。沖縄は本土と異なる食文化を持っているためだと思われる。

分布地図を見ると北日本の日本海側で消費量が多い。

相関ランキングでも年間熱帯夜日数や年間平均気温と負の相関があり、熱帯夜が少なく平均気温が低いところできのこの消費量が多い。日の当たらない涼しいところを好むきのこは、涼しいところでよく食べられているようだ。