家計調査には県庁所在地と政令指定都市の数値が掲載されており、複数の調査都市がある県はそれぞれの値を人口比で按分した数値を、それ以外の県は県庁所在地の数値を県の消費量としている。また、年による変動が考えられるので2014年~2018年の平均値をとっている。
味噌消費量の全国平均は5,339グラム。家庭でよく使われる、右のタイプ(750グラム入り)で7.12個分にあたる。
消費量が最も多いのは信州味噌で知られる長野県で8,085グラム(偏差値73.7)。2位は岩手県で7,803グラム。3位以下は新潟県(7,605グラム)、青森県(7,358グラム)、秋田県(7,245グラム)の順。一方、最も消費量が少ないのは兵庫県で3,471グラム(偏差値32.4)。これに大阪府(3,644グラム)、岡山県(3,919グラム)、奈良県(3,977グラム)、香川県(4,005グラム)と続いている。
相関ランキングを見ると、味噌の消費量が多いところは
脳梗塞の死亡者が多い。脳梗塞の原因のひとつとして塩分の過剰摂取があげられており、味噌の消費量とも関連がありそうだ。
一方、味噌は
胃がんと
大腸がんのリスクを下げると言われているが、胃がん死亡者数との相関係数は
男性0.159、
女性-0.13で、大腸がん死亡者数との相関係数は
男性0.0988、
女性0.1062であり、データ上は相関はなさそうだ。
この他の関連ランキングでは
年間雪日数や
干物消費量と正の相関があり、雪が多く干物の消費量が多いところで味噌の消費量も多い。雪国は保存食の材料として味噌になじみがあるようだ。