総務省の家計調査から海苔消費量の都道府県別ランキング。家計調査は全国から10000世帯を抽出して調査しており、この中から単身世帯を除いた二人以上の世帯の「干しのり」の購入量を比較している。一般世帯における購入量と消費量はほぼ同じと考えて、ここでは消費量としている。
家計調査には県庁所在地と政令指定都市の数値が掲載されており、複数の調査都市がある県はそれぞれの値を人口比で按分した数値を、それ以外の県は県庁所在地の数値を県の消費量としている。また、年による変動が考えられるので2014年~2018年の平均値をとっている。
海苔消費量の全国平均は2,601円。消費量が最も多いのは佐賀県で4,624円(偏差値89.9)。佐賀県は海苔の生産量も日本一で、海苔王国と言えそうだ。2位は千葉県で3,678円。3位以下は広島県(3,433円)、茨城県(3,374円)、東京都(3,353円)の順。一方、最も消費量が少ないのは岡山県で1,871円(偏差値37.6)。これに北海道(1,927円)、沖縄県(1,951円)、三重県(1,954円)、富山県(1,998円)と続いている。
消費量3位の広島県と、消費量最下位の岡山県が隣り合っているように、消費量が多い地域と少ない地域がちらばっていて、地域性がない。
相関ランキングでも相関係数が高いランキングが見あたらず、海苔の消費量に地域性や、他の要因との因果関係は見いだせない。
もともとの生産地でそれを土台にした食文化のある地域なのが如実に出てるじゃない。分からない?
ランキング5位までは近世から近代、現代に至るまでの生産地だよ。
東京湾とか昔は海苔の産地だったのにそんなことも知らないのかよ。