総務省の家計調査から海苔消費量ランキング。家計調査は全国から9000世帯を抽出して調査しており、この中から単身世帯を除いた二人以上の世帯の購入量を調べた。一般世帯における購入量と消費量はほぼ同じと考えて、ここでは消費量としている。家計調査にあるのは県庁所在地と政令指定都市の購入量だけで、都道府県別の購入量は掲載されていないが、自治体などで各県庁所在地の購入量を都道府県の購入量として推計しているものもあり、当サイトでもこれにならった。数値は2008年、2009年、2010年の平均値で単位は円。
一世帯あたり海苔消費量の全国平均は年間2,601円。最も消費量が多いのは佐賀県で4,624円。佐賀県は海苔の生産量も日本一で、海苔王国と言えそうだ。2位以下は千葉県、広島県、茨城県、東京都と東日本と西日本の県が混在している。一方、最も消費量が少ないのは岡山県で1,871円。
消費量3位の広島県と、消費量最下位の岡山県が隣り合っているように、消費量が多い地域と少ない地域がちらばっていて、地域性がない。
相関ランキングでも相関係数が高いランキングが見あたらず、海苔の消費量に地域性や、他の要因との因果関係は見いだせない。
データ出典 総務省:家計調査
□ 海苔消費量ランキング
「並替」の右横の「北/南」「降順/昇順」をクリックすると並べ替え表示します。
順位 | 都道府県 | 消費量 | 偏差値 |
---|---|---|---|
並替 | 北 南 | 降順 昇順 | 降順 昇順 |
1 | 佐賀県 | 4,624円 | 89.89 |
2 | 千葉県 | 3,678円 | 71.92 |
3 | 広島県 | 3,433円 | 67.27 |
4 | 茨城県 | 3,374円 | 66.15 |
5 | 東京都 | 3,353円 | 65.75 |
6 | 愛知県 | 3,083円 | 60.62 |
7 | 和歌山県 | 3,019円 | 59.41 |
8 | 神奈川県 | 3,005円 | 59.14 |
9 | 鹿児島県 | 2,999円 | 59.03 |
10 | 栃木県 | 2,944円 | 57.98 |
11 | 奈良県 | 2,741円 | 54.13 |
12 | 高知県 | 2,700円 | 53.35 |
13 | 島根県 | 2,654円 | 52.47 |
14 | 埼玉県 | 2,649円 | 52.38 |
15 | 滋賀県 | 2,610円 | 51.64 |
16 | 石川県 | 2,547円 | 50.44 |
17 | 熊本県 | 2,541円 | 50.33 |
18 | 岩手県 | 2,500円 | 49.55 |
19 | 徳島県 | 2,473円 | 49.03 |
20 | 福井県 | 2,470円 | 48.98 |
21 | 群馬県 | 2,454円 | 48.67 |
22 | 京都府 | 2,439円 | 48.39 |
23 | 岐阜県 | 2,427円 | 48.16 |
24 | 宮城県 | 2,407円 | 47.78 |
25 | 静岡県 | 2,390円 | 47.46 |
26 | 山口県 | 2,382円 | 47.31 |
27 | 大分県 | 2,353円 | 46.75 |
28 | 宮崎県 | 2,337円 | 46.45 |
29 | 大阪府 | 2,318円 | 46.09 |
30 | 長野県 | 2,303円 | 45.80 |
31 | 秋田県 | 2,245円 | 44.70 |
32 | 福島県 | 2,209円 | 44.02 |
33 | 福岡県 | 2,203円 | 43.91 |
34 | 鳥取県 | 2,199円 | 43.83 |
35 | 新潟県 | 2,153円 | 42.96 |
36 | 山梨県 | 2,149円 | 42.88 |
37 | 山形県 | 2,132円 | 42.56 |
38 | 香川県 | 2,117円 | 42.27 |
39 | 青森県 | 2,112円 | 42.18 |
40 | 愛媛県 | 2,091円 | 41.78 |
41 | 兵庫県 | 2,088円 | 41.72 |
42 | 長崎県 | 2,015円 | 40.33 |
43 | 富山県 | 1,998円 | 40.01 |
44 | 三重県 | 1,954円 | 39.18 |
45 | 沖縄県 | 1,951円 | 39.12 |
46 | 北海道 | 1,927円 | 38.66 |
47 | 岡山県 | 1,871円 | 37.60 |
全国 | 2,601円 |
この結果は納得の結果ですね。
実は日本で二番目に海苔養殖を開始したのが広島藩で、その後も、長く江戸と広島でのみ養殖されていました。
その時代根付いた食生活が現代まで残っているのだと思います。
分布を見る限り、有明海を擁する佐賀県など養殖が盛んな土地ほど消費量も増える傾向があるように思われます。