家計調査には県庁所在地と政令指定都市の数値が掲載されており、複数の調査都市がある県はそれぞれの値を人口比で按分した数値を、それ以外の県は県庁所在地の数値を県の消費量としている。また、年による変動が考えられるので2014年~2018年の平均値をとっている。
1世帯あたりしょう油消費量の全国平均は5,530ml。家庭でよく使われる、右のタイプ(1リットル)に換算すると5.5本分にあたる。
消費量が最も多いのは山形県で8,554ml(偏差値92.2)。調査都市である山形市ではしょうゆ味ベースの芋煮が盛んなためと思われる。余談であるが、味噌味ベースの庄内地方の都市が調査対象であれば違った結果になっただろう。
2位は鳥取県で6,733ml。3位以下は青森県(6,589ml)、鹿児島県(6,317ml)、大分県(6,261ml)の順。一方、最も消費量が少ないのは沖縄県で3,542ml(偏差値24.5)。これに東京都(4,267ml)、神奈川県(4,585ml)、北海道(4,649ml)、大阪府(4,706ml)と続いている。
相関ランキングを見ると、
食塩消費量や
脳梗塞死亡者数、
高血圧患者数と正の相関があり、しょう油消費量が多いところは塩分の摂取が多く、脳梗塞の死亡者や高血圧患者が多い。塩分が高血圧や脳梗塞の因子のためだ。