都道府県別統計を比較した都道府県ランキング。1486 ランキング掲載中

都道府県別エンゲル係数

公開日:2014-11-6 | 最終更新日:2020-1-7
カテゴリ: 食生活
都道府県別エンゲル係数 - とどラン 北海道 青森県 岩手県 宮城県 秋田県 山形県 福島県 茨城県 栃木県 群馬県 埼玉県 千葉県 東京都 神奈川県 新潟県 富山県 石川県 福井県 山梨県 長野県 岐阜県 静岡県 愛知県 三重県 滋賀県 京都府 大阪府 兵庫県 奈良県 和歌山県 鳥取県 島根県 岡山県 広島県 山口県 徳島県 香川県 愛媛県 高知県 福岡県 佐賀県 長崎県 熊本県 大分県 宮崎県 鹿児島県 沖縄県
総務省の家計調査からエンゲル係数の都道府県別ランキング。家計調査は全国から10000世帯を抽出して調査しており、この中から単身世帯を除いた二人以上の世帯の消費支出に占める飲食費の割合を調べた。飲食費には外食費用やアルコール購入費も含まれている。

家計調査には県庁所在地と政令指定都市の数値が掲載されており、複数の調査都市がある県はそれぞれの値を人口比で按分した数値を、それ以外の県は県庁所在地の数値を県の消費量としている。また、年による変動が考えられるので2014年~2018年の平均値をとっている。

wikipedia:エンゲル係数
エンゲル係数は、家計の消費支出に占める飲食費のパーセントのこと。ドイツの社会統計学者エルンスト・エンゲルが1857年の論文で発表した。

一般にエンゲル係数の値が高いほど生活水準は低いとされる。これは、食費は体力維持の関係から極端な節約が困難とされるためであり、これをエンゲルの法則という。

エンゲル係数の高低は生活水準を表す指標となっているが、価格体系や生活慣習の異なる社会集団の比較には必ずしも役だたない。


エンゲル係数の全国平均は27.35%。エンゲル係数が最も高いのは京都府で30.54%(偏差値75.3)。2位は兵庫県で30.11%。3位以下は大阪府(30.03%)、青森県(29.74%)、和歌山県(28.93%)の順。一方、最もエンゲル係数が低いのは香川県で24.63%(偏差値32.0)。これに山口県(25.04%)、徳島県(25.30%)、茨城県(25.34%)、高知県(25.53%)と続いている。

分布地図を見ると、関西を筆頭に三大都市圏とその周辺部や東北地方でエンゲル係数が高い。三大都市圏は野菜などの生鮮食料品価格が高いため食費が高いことも考えられるが、三大都市圏は最低賃金や各種年収が高い地域でもあり、単純に食料品価格だけが原因とは言えなさそうだ。

相関ランキングを見ると人口集中度と正の相関があり、自動車保有台数と負の相関があることから、人口がまばらで車社会の地方でエンゲル係数が低く、都市部でエンゲル係数が高い。

仕送り額とは負の相関があり、エンゲル係数が低いところは仕送り額が高い。エンゲル係数が低く、生活に余裕があるところは子どもを遠くの学校に通わせることができるようだ。

また、在日韓国・朝鮮人と正の相関があり、在日韓国・朝鮮人が多いところはエンゲル係数が高い。関西を筆頭に三大都市圏で数値が高い分布構造を似ているためと思われる。
データ出典  家計調査 2018

都道府県別エンゲル係数

「並替」の右横の「北/南」「降順/昇順」をクリックすると並べ替え表示します。
順位都道府県エンゲル係数偏差値
並替  降順  昇順降順  昇順
1京都府30.54%75.26
2兵庫県30.11%72.11
3大阪府30.03%71.52
4青森県29.74%69.40
5和歌山県28.93%63.46
6長崎県28.66%61.49
7福井県28.40%59.58
8滋賀県28.39%59.51
9愛知県28.34%59.14
10沖縄県28.11%57.46
11宮城県28.08%57.24
12東京都27.94%56.21
12神奈川県27.94%56.21
14新潟県27.76%54.90
15千葉県27.60%53.72
16秋田県27.59%53.65
17鳥取県27.51%53.07
18群馬県27.50%52.99
19広島県27.46%52.70
20岩手県27.39%52.19
21山梨県27.33%51.75
22静岡県27.01%49.40
23愛媛県26.98%49.18
24埼玉県26.69%47.06
25栃木県26.64%46.69
26宮崎県26.63%46.62
27福島県26.50%45.67
28三重県26.44%45.23
29奈良県26.38%44.79
30岐阜県26.33%44.42
31佐賀県26.30%44.20
32岡山県26.28%44.06
33福岡県26.26%43.91
34山形県26.21%43.54
35熊本県26.14%43.03
36北海道26.08%42.59
37島根県26.06%42.45
38石川県25.99%41.93
39富山県25.94%41.57
40鹿児島県25.83%40.76
41大分県25.78%40.40
42長野県25.64%39.37
43高知県25.53%38.56
44茨城県25.34%37.17
45徳島県25.30%36.88
46山口県25.04%34.98
47香川県24.63%31.97
全国27.35%

他との相関 相関とは?

食生活に関するその他の記事

エンゲル係数の分布 (変動係数 0.0504)

分布図

この記事を見た人はこちらも見ています

コメント

お名前

コメント内でタグは使えません。(現在、5分以内の連続書込を制限しています)
アドレス(迷惑コメント対策用ですので入力しないでください)
odomon 2015/10/21
ひゃくはちじゅうさん

ここでは外食費やアルコール購入量も含めた費用で計算しています。およそ飲食関係に使う費用は全て含んでいると思います。

ただ、食料品の単価については家計調査では分からないので単価が高い食材を使うことで食費が上がっている可能性があります。
ひゃくはちじゅう 2015/10/21
 面白いランキングだと思いましたが、食料品の購買価格だけでなく、外食費や食材のレベルなどが絡んできているのかなぁと思いました。
 エンゲル係数は、生命を維持する為に最低限必要な食の費用で割り出されていますが、生活レベルが成就してくると、食を楽しむということが出てくるのでは無いかと思います。
 例えば、無農薬野菜を使うとか、ミネラルウォーター(ウォーターサーバー)の利用割合、外食費用などが大きいとエンゲル係数は相対的に大きくなるのでは無いかなと思います。
2020-1-7 | 食生活