家計調査には県庁所在地と政令指定都市の数値が掲載されており、複数の調査都市がある県はそれぞれの値を人口比で按分した数値を、それ以外の県は県庁所在地の数値を県の消費量としている。また、年による変動が考えられるので2014年~2018年の平均値をとっている。
wikipedia:
エンゲル係数エンゲル係数は、家計の消費支出に占める飲食費のパーセントのこと。ドイツの社会統計学者エルンスト・エンゲルが1857年の論文で発表した。
一般にエンゲル係数の値が高いほど生活水準は低いとされる。これは、食費は体力維持の関係から極端な節約が困難とされるためであり、これをエンゲルの法則という。
エンゲル係数の高低は生活水準を表す指標となっているが、価格体系や生活慣習の異なる社会集団の比較には必ずしも役だたない。
エンゲル係数の全国平均は27.35%。エンゲル係数が最も高いのは京都府で30.54%(偏差値75.3)。2位は兵庫県で30.11%。3位以下は大阪府(30.03%)、青森県(29.74%)、和歌山県(28.93%)の順。一方、最もエンゲル係数が低いのは香川県で24.63%(偏差値32.0)。これに山口県(25.04%)、徳島県(25.30%)、茨城県(25.34%)、高知県(25.53%)と続いている。
分布地図を見ると、関西を筆頭に三大都市圏とその周辺部や東北地方でエンゲル係数が高い。三大都市圏は野菜などの生鮮食料品価格が高いため食費が高いことも考えられるが、三大都市圏は最低賃金や各種年収が高い地域でもあり、単純に食料品価格だけが原因とは言えなさそうだ。
相関ランキングを見ると
人口集中度と正の相関があり、
自動車保有台数と負の相関があることから、人口がまばらで車社会の地方でエンゲル係数が低く、都市部でエンゲル係数が高い。
仕送り額とは負の相関があり、エンゲル係数が低いところは仕送り額が高い。エンゲル係数が低く、生活に余裕があるところは子どもを遠くの学校に通わせることができるようだ。
また、
在日韓国・朝鮮人と正の相関があり、在日韓国・朝鮮人が多いところはエンゲル係数が高い。関西を筆頭に三大都市圏で数値が高い分布構造を似ているためと思われる。
ここでは外食費やアルコール購入量も含めた費用で計算しています。およそ飲食関係に使う費用は全て含んでいると思います。
ただ、食料品の単価については家計調査では分からないので単価が高い食材を使うことで食費が上がっている可能性があります。