家計調査における「魚介類」には、かまぼこやちくわ、鰹節などの「魚介加工品」も含まれているが、かまぼこやちくわを魚として食べるケースは少ないと考えて、これらを除いた「生鮮魚介」と「塩干魚介」の2項目の合計を魚介類としている。もうひとつの理由は「魚介加工品」は重量が計測されていないためで、重量ベースで魚介類消費量を知るために除外している。生鮮魚介の消費量は
生鮮魚介消費量を参照。
一世帯あたり魚介類購入量の全国平均は年間37,376グラムで1日あたり約100gの魚介類を食べる計算になる。最も魚介類消費量が多いのは青森県で60,394グラム。2位以下は秋田県、鳥取県、新潟県、富山県の順で、日本海側が上位を占めている。一方、魚介類消費量が最も少ないのは沖縄県で20,499グラム。全国平均の半分程度で偏差値も23.33と低く、沖縄県の消費量が極端に少ない。
wikipediaによると、もともと沖縄料理には魚料理が少なく、魚をたくさん食べる習慣がないのが理由のひとつと言えそうだ。
wikipedia:魚料理海に囲まれた多島の県であるが、魚料理があまり発達していないという特徴を持つ。
また沖縄の魚には
wikipedia:魚料理沖縄県周辺で獲れる魚は、マグロやカツオなど一部の例外を除いては、本土では見かけない亜熱帯独特のものが大半を占める。(略)一般に脂質が少なく淡白な魚が多いため、唐揚げやバター焼き(マーガリン風味の丸揚げ)など油を用いた料理や、野菜などと一緒に煮込んだ味噌汁などの料理法が主流である。
という特徴があり、焼き魚に向かないのも魚料理の普及を妨げていると言えそうだ。
分布図を見ると日本海側で消費量が多く、よく言われる「日本海の魚は脂がのっておいしい」ことが消費量でも裏付けられている。
相関ランキングでは
イカ消費量と正の相関が非常に高く、イカ消費量が多いところは魚介類消費量が多い。イカの消費量がその地域の魚介類消費のバロメーターとなっている。
その他には
年間降雪量、
日本酒消費量と正の相関が高く、
年間晴れ日数などと負の相関が高く、魚をたくさん食べることが日本海沿岸の風土となっていると言えよう。