都道府県別日本酒消費量

国税庁の統計情報から日本酒消費量ランキング。同統計の「消費者に対する販売数量計」を比較している。ここでは同統計から清酒と合成清酒の消費量を合計し比較している。

全国の日本酒消費量は5億8830万リットルで、成人ひとりあたり年間消費量は5.60リットル。これは3.11升にあたる。年間8億5818万リットルの焼酎消費量の2/3だ。

消費量が最も多いのは新潟県で成人1人あたり13.32リットル(偏差値85.8)。2位は秋田県で9.97リットル。3位以下は石川県(9.48リットル)、山形県(8.58リットル)、福島県(8.41リットル)の順。一方、最も消費量が少ないのは鹿児島県で成人1人あたり1.38リットル(偏差値27.5)。これに沖縄県(1.52リットル)、宮崎県(2.58リットル)、熊本県(3.09リットル)、愛知県(4.14リットル)と続いている。

分布図を見ると東北や日本海側で消費量が多く焼酎王国九州で少ない。九州に注目すると、佐賀県だけ日本酒消費量が全国平均を上回っているのが目立っている。

相関ランキングでは焼酎消費量と負の相関があり、日本酒消費量が多いところは焼酎の消費量が少ない。

また、米生産量や年間雪日数との相関が高く、雪深い米どころで日本酒の消費量が多い。九州の中で日本酒消費量が多かった佐賀県は、九州の米どころとして知られており、米と日本酒には切っても切れない縁があると言えそうだ。