都道府県別酒造場数

国税庁の統計情報から酒造場ランキング。ここでは国税庁に登録されている酒造場の数を比較している。また、ひとつの酒造場で日本酒と焼酎など複数の酒類を製造している場合は1軒とカウントしている。

全国の酒造場は3,089軒で人口10万人あたり酒造場の全国平均は2.43軒。最も多いのは山梨県で13.11軒と全国平均の5.4倍。2位の鹿児島県の7.74軒と比べても2倍近く、飛び抜けて酒造場が多い。内訳をみるとワインにあたる「果実酒」「甘味果実酒」の製造場が多い。小規模なワイナリーが多いことが酒造場の多さの原因のようだ。

2位以下は鹿児島県、島根県、長野県、山形県と続いている。鹿児島県は焼酎の酒造場が多く、島根県・山形県は日本酒の酒造場が多い。

総数ベースで見ると、最も酒造場が多いのは長野県で154軒。長野県は日本酒に加えてワインの酒造場が多いためだ。2位は新潟県で142軒、3位は兵庫県で137軒。4位以下は鹿児島県、山梨県、福島県と続いている。

分布地図を見るとワイン酒造場が多い山梨県や長野県、日本酒酒造場が多い日本海側、焼酎酒造場が多い。

相関ランキングでは宿泊施設数や旅館数と正の相関があり、可住地面積率や人口と負の相関があることから、山がちで人口が少なく、風光明媚なところに酒造場が多い。山麓に湧き出る美しい水が酒造りの原点だからだろうか。