都道府県別ワイン生産量

国税庁の統計情報からワイン生産量ランキング。ここでは果実酒生産量と甘味果実酒生産量の合計を比較している。それぞれ生産量が公開されていない県が複数あり、東京都や富山県など多くの県で両方のデータが非公開のため、便宜上ゼロとしている。非公表となっているのは、これらの県はワインの酒造場が少なく、県全体のデータを公表すると酒造場の生産量が判明するおそれがあるためだ。

年間のワイン生産量は9万8144キロリットルで、酒造場1軒あたり生産量の全国平均は31.77キロリットル。1軒あたり生産量が最も多いのは神奈川県で695.13キロリットルと全国平均の21.9倍。2位は栃木県で388.42キロリットル。ワイン酒造場数1位の山梨県は3位で171.73キロリットル。

総量ベースで見ても生産量1位は神奈川県で3万1281キロリットルと総生産量の31.9%を占めている。2位の栃木県は2万2917キロリットルで23.4%となっていて、両県で全国のワインの55%を生産していることになる。山梨県は総生産量でも3位で1万9062キロリットル。

ワインで有名な山梨県を押さえて神奈川県と栃木県が上位に入っているのは大型のワイン工場があるためだ。神奈川県にはメルシャン、栃木県にはサントリーのワイン工場があり、特定の工場が生産量を押し上げているのは焼酎生産量と同じ構造。なお、4位の岡山県にもサントリーの工場があるが、こちらは大量生産型ではなく、伝統的なワイナリータイプの工場のようだ。

相関ランキングでは、因果関係がありそうなランキングは見当たらなかった。