家計調査には県庁所在地と政令指定都市の数値が掲載されており、複数の調査都市がある県はそれぞれの値を人口比で按分した数値を、それ以外の県は県庁所在地の数値を県の消費量としている。また、年による変動が考えられるので2014年~2018年の平均値をとっている。
わかめ消費量の全国平均は885グラム。消費量が最も多いのは岩手県で2,088グラム(偏差値87.9)。全国平均の2.4倍で偏差値も87.93と高く、消費量の多さが目立っている。岩手県は養殖わかめの生産量が日本一であり、わかめの消費量も多いようだ。
2位は秋田県で1,453グラム。3位以下は宮城県(1,442グラム)、青森県(1,430グラム)、長野県(1,370グラム)と東日本の県が続いている。
一方、最も消費量が少ないのは沖縄県で397グラム(偏差値34.3)。1位岩手県の1/5の消費量で、偏差値も34.26と低い。
昆布消費量が多かったのと対照的な結果だ。
その他には宮崎県(461グラム)、鹿児島県(499グラム)、山口県(529グラム)、北海道(529グラム)と続いている。
分布図を見ると、東日本でわかめ消費量が多く、西日本で少ない。相関ランキングでも、
納豆消費量や
サケ消費量、
牛肉消費量との相関が高く、わかめ消費量が典型的な東西対立型であることが分かる。