家計調査には県庁所在地と政令指定都市の数値が掲載されており、複数の調査都市がある県はそれぞれの値を人口比で按分した数値を、それ以外の県は県庁所在地の数値を県の消費量としている。また、年による変動が考えられるので2014年~2018年の平均値をとっている。
バター消費量の全国平均は487g。消費量が最も多いのは東京都で678g(偏差値72.0)。2位は神奈川県で664g。3位以下は京都府(645g)、北海道(642g)、奈良県(631g)の順。一方、最も消費量が少ないのは沖縄県で219g(偏差値25.9)。これに鳥取県(317g)、鹿児島県(334g)、宮崎県(350g)、秋田県(353g)と続いている。
分布地図を見ると酪農が盛んな北海道に加えて三大都市圏で消費量が多い。
相関ランキングでも
鉄道通勤・通学率と正の相関が高く、鉄道が発達した都市部で消費量が多いことを裏付けている。
その他の食べ物との相関を見ると、
紅茶消費量や
ジャム消費量、
パン消費量、
チーズ消費量、
牛乳消費量と正の相関があり、バターの消費量が多いところはこれらの消費量も多い。パン食文化が盛んな都会でバターの消費量も多いと言えそうだ。