家計調査には県庁所在地と政令指定都市の数値が掲載されており、複数の調査都市がある県はそれぞれの値を人口比で按分した数値を、それ以外の県は県庁所在地の数値を県の消費量としている。また、年による変動が考えられるので2014年~2018年の平均値をとっている。
かつお節・削り節消費量の全国平均は257g。消費量が最も多いのは沖縄県で1,392g(偏差値114.4)。2位は高知県で427g。3位以下は京都府(366g)、静岡県(344g)、鹿児島県(309g)の順。一方、最も消費量が少ないのは石川県で140g(偏差値43.5)。これに島根県(162g)、青森県(162g)、宮城県(168g)、鳥取県(178g)と続いている。
沖縄県の消費量は全国平均の5.4倍で、2位高知県の427gとくらべても3.25倍と飛び抜けて消費量が多い。これは、沖縄料理でたくさんかつお節を使うためだ。
ヤマキ株式会社:
かつお節天国・沖縄かつて、独自の食文化を育んでいた琉球王朝の宮廷料理は“琉球薬膳”とも言える薬膳志向の強いものだったとか。素材のうま味を引き出すことに長けていた彼らは、かつおだしを使った塩分の少ない様々な薬膳料理を考案したと言われています。
(沖縄食文化推進協議会 NPO法人 食の風 事務局長 永峯さゆりさん)
東洋水産:
だしの雑学薩摩藩が中国向けに輸出したかつお節が含まれていたことから、かつお節を食べる習慣が始まりました。この時、中国の影響で薬効があるとされたかつお節は重用され、現在でも根強くその習慣が残っています。
これらによると、沖縄ではかつお節が薬膳のひとつとして多用されているようだ。
沖縄以外では高知県、静岡県、鹿児島県、和歌山県など太平洋側の県が上位に入り、東北や日本海側が下位となっている。江戸時代から和歌山、鹿児島、高知、静岡など太平洋岸で生産が盛んだったためと思われる。
相関ランキングでは、
ゲームセンター店舗数や
戦後海外移住者数など沖縄が突出しているランキングと正の相関が高い。
→2位は高知県ですが?