ここでいう外食とはハンバーガーから居酒屋まであらゆる飲食店での外食を指している。なお、家計調査では学校給食も外食として扱われているが、ここでは給食を含まない「一般外食」の費用を比較している。
一世帯あたり外食費用の全国平均は年間154,812円で毎月12,901円外食している計算になる。最も外食費用が多いのは東京都で232,619円。東京都は「他の主食的外食」が特に多い。これは和洋中華といった外食以外の「ドーナツセット、お好み焼、ピザパイ(宅配を含む。)、お子様ランチ、給食センター、会社での食事代」などの費用だ。2位は愛知県で192,946円。3位以下は埼玉県、神奈川県、岐阜県の順で都市部が上位に多い。
一方、最も少ないのは青森県で85,501円。これに鳥取県、沖縄県、秋田県、山口県と続いており、地方で外食費用が低い。
分布地図を見ると三大都市圏で外食費用が多く地方で少ない。
相関ランキングでは
サラリーマン年収や
卸売業界年収、
製造業界年収、
不動産業界年収、
宿泊・飲食業界年収など年収系のランキングと正の相関が高く、年収が高いところで外食費用が高い。やはり先立つものがなければ外食ができないようだ。
逆に
農業就業人口と負の相関があり、農業が盛んな地方で外食費用が少ない。
また、
スーパーマーケット店舗数と負の相関があるのが興味深い。外食費が少ないところはスーパーが多いことを意味しており、外食せず自炊する人が多いところにスーパーが多いとも言えそうだ。