家計調査における「天ぷら・フライ」とは「豆腐又は豆腐に野菜などを入れて油で揚げたもの」と定義されており、薄揚げ、すし揚げ、生揚げ、厚揚げ、揚げ豆腐が例示されている。
油揚げ・がんもどき消費量の全国平均は3,120円。消費量が最も多いのは福井県で6,037円(偏差値88.2)。福井県は偏差値も88と飛び抜けており、消費量が多い。福井県で消費量が多い理由について、浄土真宗信仰などがあげられている。
福井県 油揚げ大量消費の謎│NEWSポストセブン福井県は、浄土真宗の信仰が盛んで、浄土真宗宗祖・親鸞上人の祥月命日にあたる報恩講の食事で、厚揚げが振る舞われています。それが一般家庭の食卓でも並ぶようになった背景です
福井県の油揚げ好きについては
福井の油揚げがあつい - デイリーポータルZも参考になる。
2位は京都府で4,576円。3位以下は石川県(4,564円)、奈良県(4,168円)、滋賀県(4,137円)の順。一方、最も消費量が少ないのは沖縄県で1,326円(偏差値26.9)。これに北海道(2,052円)、秋田県(2,242円)、高知県(2,328円)、宮崎県(2,434円)と続いている。
分布地図を見ると関西から北陸にかけてと日本海側で消費量が多い。北陸や日本海側は浄土真宗が多いところなので、上記の説とも一致する。
相関ランキングでは
コロッケ消費量や
つくだ煮消費量と正の相関があり、コロッケやつくだ煮の消費量が多いところで油揚げ・がんもどき消費量が多い。
また、
寺院数とも正の相関があり、寺院が多いところで油揚げ・がんもどき消費量が多い。やはり宗教とのつながりがあるようだ。