総務省の家計調査から砂糖消費量のランキング。家計調査は全国から10000世帯を抽出して調査しており、この中から単身世帯を除いた二人以上の世帯の購入量を比較している。一般世帯における購入量と消費量はほぼ同じと考えて、ここでは消費量としている。
家計調査には県庁所在地と政令指定都市の数値が掲載されており、複数の調査都市がある県はそれぞれの値を人口比で按分した数値を、それ以外の県は県庁所在地の数値を県の消費量としている。また、年による変動が考えられるので2015年~2019年の平均値をとっている。
砂糖消費量の全国平均は5,063g。消費量が最も多いのは長野県で6,918g(偏差値73.6)。2位は長崎県で6,750g。3位以下は山形県(6,435g)、鳥取県(6,198g)、宮崎県(6,093g)の順。一方、最も消費量が少ないのは東京都で3,393g(偏差値32.5)。これに石川県(3,556g)、愛知県(3,718g)、埼玉県(3,732g)、沖縄県(3,771g)と続いている。
分布地図を見ると西日本や本州の日本海側で消費量が多い。
他との相関は以下の通り。
相関ランキングでは
軽バン・軽トラ保有台数と正の相関があり、
総人口増減率と負の相関があることから、人口増加率が高く、軽バン・軽トラが少ない都市部で砂糖の消費量が少ない。
都市部は砂糖だけでなく
味噌消費量や
しょう油消費量の消費量が少なく、地方に先行して都市部で薄味文化が普及しているようだ。