都道府県別日帰り温泉数

環境省の環境統計から日帰り温泉施設数ランキング。統計では温泉施設を宿泊施設と温泉利用の公衆浴場に分けてあり、そのうち温泉利用の公衆浴場の数を調べた。よって温泉宿泊施設数はこの統計には含まれない。日帰り温泉施設は88年から89年にかけて竹下内閣が実施した「ふるさと創生事業」で掘削ブームとなり、その後も観光客誘致の目玉の一つとして各地に作られた。

全国の日帰り温泉数は7,864軒で、人口10万人あたり6.20軒。施設数が最も多いのは鹿児島県で人口10万人あたり33.78軒(偏差値79.8)。2位は大分県で31.98軒。3位以下は長野県(31.32軒)、秋田県(21.98軒)、青森県(21.58軒)の順。一方、最も施設数が少ないのは東京都で人口10万人あたり0.97軒(偏差値39.3)。これに大阪府(1.04軒)、愛知県(1.07軒)、沖縄県(1.11軒)、埼玉県(1.15軒)と続いている。

静岡、山梨、栃木、群馬などの施設数が多いのは温泉地の数よりも東京から近く、多くの観光客が見込めることから積極的に開発されたものと思われる。伊豆半島を抱える静岡は東京向け温泉保養地の性格が強く、温泉地の数に比べると宿泊施設、日帰り温泉ともに多い。

北日本、九州はもともと温泉が多いところで、日帰り温泉もそれを反映している。

相関ランキングでは再生可能エネルギー自給率と正の相関があり、日帰り温泉施設が多いところは再生可能エネルギー自給率が高い。日帰り温泉施設が多いところは地熱エネルギーの利用が多いためだ。