1世帯あたりパン消費量の全国平均は45,087gで、標準的な食パン(400g)に換算すると113斤にあたる。
1世帯あたりパン消費量の1位は京都府で61,545g。これは全国平均の1.4倍にあたる。京都と言えば伝統的な日本食のイメージがあるが、どうも違うようだ。
伝統の街・京都、パン消費量が日本一その理由として「京都や滋賀の商人や自営業者がすぐ食べられる利便性を評価したから」「京都人は新しい物好きだから」との通説が紹介されていました。
この他にも京都は学生が多いので手軽なパン食が多い、という説も見受けられたが、今回の統計では学生が除外されるように「二人以上の世帯」を使っているので、それはないと思われる。ちなみに他の調査でも二人以上の世帯を元に消費動向を調べている。一人暮らしは日本の食文化の中では"例外的"な扱いになっているのだろう。
2位以下は兵庫県、岡山県、滋賀県、大阪府の順。
一方、パン消費量が最も少ないのは福島県で30,730グラムと1位京都府の半分以下。その他、山形県、秋田県、宮城県、岩手県と東北各県が下位を占めている。
分布地図を見ると関西は全県が上位10県に入っており、パンの消費量が多い。隣接する中国地方、東海地方も消費量が多く、関西から離れるほど消費量が少なくなる傾向がある。また、地方よりも都市部で消費量が多い傾向もある。
相関ランキングで見ると
農業就業人口と負の相関があり、農業就業者が少ない都市部でパン消費量が多い。また、
納豆消費量とも負の相関があり、納豆消費量が少ない西日本でパン消費量が多い。
パンの消費量は、雨が少ないため小麦生産が盛んな瀬戸内と関係があるんじゃないんでしょうか。「うどん文化圏」と一致しているように見えます。