米生産額比率の全国平均は21.53%で、農業生産額の21.53%を米生産額が占めている。最も比率が高いのは富山県で70.43%。2位以下は福井県、滋賀県、秋田県、新潟県と続いている。一方、最も比率が低いのは東京都で0.37%。沖縄県や神奈川県、鹿児島県、宮崎県などで比率が低い。比率が低い県を見ると、都市部近郊の野菜生産額が多い県や、南九州の畜産県が多い。
分布図を見ると、日本海側で米生産額比率が高く太平洋側で低い。
相関ランキングでは
年間日照時間と負の相関が高く、日照時間が短いところで米生産額比率が高いと言える。日照時間が長いところは多様な農業を実践しているが、日照時間が短いところは品種改良が進み日照条件が悪くても生育できる米に依存せざるを得ないのだろうか。
また
年間雪日数と正の相関があり、雪が多いところは米生産額比率が高い。そもそも雪が多いところは米以外の作物が主である冬の裏作ができないため、必然的に米生産額比率が高まるとも言えそうだ。
秋田県知事が「人口減少の原因はコメ作り」と発言して注目されているが、
人口増減率との相関係数は-0.2289でほとんど相関がない。市町村単位で比較すれば別なのかもしれないが、少なくとも都道府県レベルでは米作りと人口増減に関係はないと言えそうだ。
産経新聞:
秋田知事「人口減少の原因はコメ作り」 タブーに触れた発言の真意は…米作が悪いといういんじゃないけども、例えばコメというのは労働生産性がものすごく上がってます。しかし、土地生産性は最も低いんです。土地生産性が低くて労働生産性がものすごく上がるということはどういうことか。人はほとんどいらない。そういうことで、例えば、全体的には農業県ほど人口は減ります。そして農業県の中でコメのウエートが大きいところほど人口減少は著しい。これは統計から出てきます