一等米比率の全国平均は79.00%。一等米比率が最も高いのは岩手県で96.04%(偏差値62.9)。2位は長野県で96.02%。3位以下は山形県(94.24%)、栃木県(93.42%)、福島県(92.88%)の順。一方、最も一等米比率が低いのは東京都で0.00%(偏差値24.7)。東京都は上記の5年間で一等米の検査数量が0tなので0%となっている。これに高知県(18.00%)、福岡県(22.66%)、香川県(23.46%)、和歌山県(29.04%)と続いている。
分布状況を見ると東日本で一等米比率が高くなっているが、米どころと言われる新潟県が周囲の県よりも低くなっている。
日本農業新聞」1等米比率伸び悩む “北陸は米どころ”か 10年間ベスト10入りなし 【いしかわ】北陸農政局の2008年産米穀検査結果(2月末現在)によると、北陸3県の1等米比率全国順位は富山の14位が最高で、1999年産以降10年間に1度もベスト10位入りできないことが確実な見通しになった。
新潟を含めても2000年産の10位が最高で“北陸は米どころ”に疑問符が付きかねない状況になっている。
(中略)
同農政局の1996年産以降の記録では、富山が同年3位、97年2位、98年7位と3年連続ベスト10入りし、石川は97年7位、福井は97年5位、98年4位と実績を挙げている。
ところがこの10年間は、8年連続1位の長野をはじめ東北、北海道、関東勢がほとんどベスト10を占め、北陸勢の11位以下への固定化傾向が否めない。原因は災害、病虫害、土壌などの自然条件や検査基準、肥培管理技術など「複合要因があるので慎重に考えねばならないが、温暖化で登熟期の高温の影響はあるだろう」(農研機構中央農業総合研究センター北陸研究センター)という。
他との相関を見ると
年間冬日数と正の相関があり、
年間平均気温と負の相関があることから、平均気温が低く冬日が多いところで一等米比率が高い=美味しい米がとれている。