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都道府県別麦生産量

公開日:2009-8-5 | 最終更新日:2015-3-25
カテゴリ: 農業
都道府県別麦生産量 - とどラン 北海道 青森県 岩手県 宮城県 秋田県 山形県 福島県 茨城県 栃木県 群馬県 埼玉県 千葉県 東京都 神奈川県 新潟県 富山県 石川県 福井県 山梨県 長野県 岐阜県 静岡県 愛知県 三重県 滋賀県 京都府 大阪府 兵庫県 奈良県 和歌山県 鳥取県 島根県 岡山県 広島県 山口県 徳島県 香川県 愛媛県 高知県 福岡県 佐賀県 長崎県 熊本県 大分県 宮崎県 鹿児島県 沖縄県
農林水産省の作況調査から、自給率の低下が問題になっている麦の収穫量ランキング。農林水産省の統計では麦4種として小麦、六条大麦、二条大麦、裸麦の収穫量が都道府県別に掲載されている。
小麦大部分が食用として小麦粉にされ、パンやめん類、お菓子などに使用されます。
二条大麦穂の6列(条)のうち、2列に実がつきます。主にビールなどの酒類に使用されます。
六条大麦脱穀すると簡単に穎(えい)(穀粒を包んでいる皮)がとれます。主に麦ごはんや麦みそに使用されます。
裸麦脱穀すると簡単に穎(えい)(穀粒を包んでいる皮)がとれます。主に麦ごはんや麦みそ


なお、神奈川県、京都府、大阪府、奈良県、広島県、鹿児島県は生産量が公表されていない。これらの府県は麦生産者が少なく、県の生産量を公表すれば生産者の生産量が判明してしまうためだ。

今では麦の大部分を輸入に頼っている日本だが、ほんの数十年前までは事情は違っていたらしい。

日本の小麦作の現状
4麦(小麦・六条大麦・裸麦・二条大麦)の最高作付面積は、1914(大正3)年の181万haで、1999(平成11)年の水陸稲の面積179万haに匹敵します。一方、最低の作付面積は1973(昭和48)年の7.5万haで、当時『国産麦は安楽死』と言われました。


自給率についても以前は高かった。

産業技術総合研究所
小麦大麦裸麦
1960年39104112
1970年92873
1980年101398
1990年151292
2000年117105
2004年14880


急激な麦の生産量の低下についていくつか理由があるが、代表的なものとして

・農業人口の減少や兼業農家の増加により米麦の二毛作から米の単作にシフトした。
・高い米価が政策的に維持されたので、米以外の生産に消極的になった。
・自国で余剰となった小麦を日本で消費させたいアメリカの小麦戦略の影響。(参考「アメリカ小麦戦略」と日本人の食生活)

などがある。その後は麦の増産に向けて政府も動いているが、まだまだ自給率は低いままだ。

全国の麦収穫量は994,600トンで、農業就業人口1人あたり0.38トン。

最も収穫量が多いのは北海道で、農業就業人口1人あたり4.82トンと全国平均の12.6倍となっている。2位は佐賀県で1.67トン。3位以下は福岡県、滋賀県、福井県を続いている。

収穫量は北海道、北関東、北部九州で多いが、これらの地域には違いがある。北部九州、北関東では米の裏作として秋から春にかけて栽培されているが、北海道では表作として春から秋にかけて栽培されている。麦は稲よりも涼しい気候を好むことから、気候的にも合っている。

北関東では関東ローム層の大地で水はけが良いことや、冬の日照時間が長いこと、冬の寒さが厳しくないことなどが麦の生育に適しているという。

佐賀県は耕地利用率が日本一高いなど裏作がもともと盛んで、多くの水田の裏作に麦が栽培されている。
データ出典  作況調査 2013

都道府県別麦生産量

「並替」の右横の「北/南」「降順/昇順」をクリックすると並べ替え表示します。
順位都道府県生産量(トン)偏差値
 総 数 農業就業人口1人
あたり
並替  降順  昇順降順  昇順降順  昇順
1北海道537,000トン4.82トン111.43
2佐賀県56,400トン1.67トン68.63
3福岡県67,600トン0.99トン59.49
4滋賀県20,200トン0.68トン55.31
5福井県15,600トン0.66トン55.01
6栃木県51,500トン0.64トン54.77
7群馬県32,900トン0.58トン53.84
8富山県9,860トン0.41トン51.54
9三重県17,200トン0.40トン51.50
10埼玉県24,400トン0.34トン50.64
11愛知県22,300トン0.29トン49.94
12大分県12,300トン0.28トン49.82
13香川県9,080トン0.26トン49.51
14茨城県25,500トン0.23トン49.08
15熊本県18,500トン0.21トン48.91
16岐阜県9,850トン0.21トン48.88
17岡山県9,070トン0.15トン48.09
18石川県3,360トン0.15トン48.06
19長崎県4,210トン0.10トン47.42
20愛媛県5,100トン0.10トン47.34
21宮城県6,820トン0.10トン47.33
22岩手県7,430トン0.08トン47.15
23山口県2,890トン0.08トン47.14
24長野県7,630トン0.08トン47.06
25兵庫県5,080トン0.07トン46.97
26島根県1,590トン0.05トン46.70
27青森県2,980トン0.04トン46.53
28静岡県1,660トン0.02トン46.34
29千葉県2,040トン0.02トン46.32
30鳥取県309トン0.01トン46.15
31徳島県347トン0.01トン46.15
32山梨県264トン0.01トン46.13
33秋田県425トン0.01トン46.11
34東京都70トン0.01トン46.10
35新潟県524トン0.01トン46.10
36宮崎県287トン0.01トン46.10
37福島県491トン0.00トン46.09
38山形県204トン0.00トン46.07
39沖縄県36トン0.00トン46.05
40高知県28トン0.00トン46.04
41和歌山県6トン0.00トン46.03
--神奈川県------
--京都府------
--大阪府------
--奈良県------
--広島県------
--鹿児島県------
全国994,600トン0.38トン
単位人口:農業就業人口1人あたり (2010)

他との相関 相関とは?

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1あたり生産量(トン)の分布 (変動係数 2.5171)

分布図

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2015-3-25 | 農業