国立がん研究センター:
子宮頸がんと子宮体がんの患者数子宮がんにかかる方は、全体として年間約17,500人で、このうち子宮頸がんが約8,500人、子宮体がんが約8,200人、どの部位か情報がない子宮がんが約800人となっています(全国がん罹患モニタリング集計2005年報告 上皮内がんを除く)。また、子宮がんで亡くなる方は、全体として年間約 5,700人、このうち子宮頸がんが約2,500人、子宮体がんが約1,700人、どの部位か情報がない子宮がんが約1,500人となっております。
ここでは2010年から2012年の75歳未満年齢調整死亡率の平均値を比較している。年齢調整死亡率とは都道府県による年齢構成の違いを調整した死亡率のことで、人口10万人あたり死亡者数のことだ。
国立がん研究センター:
75歳未満年齢調整死亡率2007年4月、国のがん対策を総合的かつ計画的に推進することを目的として、「がん対策基本法」が施行されました。2007年6月にはこの法律に基づいて、「がん対策推進基本計画」が策定され、全体目標の1つとして「がんによる死亡者の減少」が掲げられました。「75歳未満年齢調整死亡率」はその評価指標として用いられています。この指標が用いられたのは、年齢調整率を用いることで高齢化の影響を除去し、75歳以上の死亡を除くことで壮年期死亡の減少を高い精度で評価するという理由に基づいています。
子宮がんの年齢調整死亡率の全国平均は4.57。75歳未満10万人あたり4.57人の女性が子宮がんで亡くなっていることになる。
最も女性の子宮がん死亡者が多いのは沖縄県で、人口10万人あたり4.57人。2位以下は佐賀県、宮崎県、鳥取県、群馬県と続いている。一方、最も少ないのは新潟県で3.10人。岡山県、滋賀県、富山県、広島県などで死亡者が少ない。分布地図を見ると九州、関東、北東北で死亡率が高い。
次に子宮がんの危険因子との相関を見てみよう。
子宮頸がんは性行為によるヒトパピローマウイルス(HPV)感染が原因であり、因子として初交年齢の低さ,生涯のセックスパートナーの多さがあげられている。一方、子宮体がんは妊娠・出産経験が少ないとかかりやすいと言われている。
初交年齢の低さに関連すると思われる
出産年齢とは相関がなかった。初交年齢との関連は微妙だが、
デキ婚率とは正の相関があり、デキ婚率が高いところで子宮がんが多い。
次に妊娠・出産経験が少なさと関係すると思われる未婚率を見てみると、
50代女性未婚率と弱い正の相関があった。
子宮がんとしてくくってしまうと、相反する両方の因子が混在してしまうため、相関関係が見つけにくいと思われる。
女性のがん死亡率ランキング(死亡率が高い順)
乳がん死亡率大腸がん死亡率:女性肺がん死亡率:女性胃がん死亡率:女性膵がん死亡率:女性子宮がん死亡率卵巣がん死亡率肝がん死亡率:女性胆のうがん死亡率:女性白血病死亡率:女性悪性リンパ腫死亡率:女性食道がん死亡率:女性膀胱がん死亡率:女性がん死亡率:女性がん死亡率:男性