肝がんのうち90%が肝細胞ガンで、5%が胆管細胞ガンである。90%を占める肝細胞ガンの多くはウイルス性肝炎から発生し、80%程度がC型肝炎である。
肝がんの年齢調整死亡率の全国平均は11.27。75歳未満10万人あたり11.27人の男性が肝がんで亡くなっていることになる。
最も男性の肝がん死亡者が多いのは佐賀県で、人口10万人あたり17.33人。2位以下は愛媛県、福岡県、広島県、鳥取県と西日本の各県が続いている。一方、最も少ないのは長野県で7.50人。山形県、新潟県、宮城県、滋賀県などで死亡者が少ない。
分布地図を見ると西日本で死亡率が高い。西日本はC型肝炎の発生数が多いため、肝がんも同じような分布になっている。肝臓疾患の原因のひとつといわれる日本住血吸虫症が多かった山梨も東日本にありながら死亡率が高い。
相関ランキングでは
せんべい消費量や
グレープフルーツ消費量と負の相関があり、せんべいやグレープフルーツの消費量が多いところで肝がんが少ない。これは因果関係というよりも、東西対立型の分布構造が似ているためだろう。
男性のがん死亡率ランキング(死亡率が高い順)
肺がん死亡率:男性胃がん死亡率:男性大腸がん死亡率:男性肝がん死亡率:男性膵がん死亡率:男性食道がん死亡率:男性胆のうがん死亡率:男性白血病死亡率:男性悪性リンパ腫死亡率:男性前立腺がん死亡率膀胱がん死亡率:男性がん死亡率:男性
ネット上を探してみましたが、農薬使用量の統計は見つけられませんでした。農薬要覧という書籍に出荷額があるそうなので、そこで都道県別出荷額が分かるかもしれません。