都道府県別脂質異常症患者数

厚生労働省の患者調査から、脂質異常症(高脂血症)患者数の都道府県ランキング。

患者調査とは全国から抽出された医療機関で特定の1日に受診した患者について調べたもので、都道府県は患者の住所地。総患者数とは、特定の1日に入院していた人、受診した人、その日は受診しなかったが通院治療を受けていた人数の合計を推計したものとなっている。つまりある時点においてその病気にかかっている人数を推計したもので、1年間にその病気にかかったことがある人数ではないので注意願いたい。

全国の脂質異常症患者数は220万人で、人口1万人あたり174.02人。患者数が最も多いのは鳥取県で人口1万人あたり283.19人(偏差値73.4)。2位は島根県で277.37人。3位以下は宮城県(253.98人)、青森県(250.39人)、山形県(245.01人)の順。一方、最も患者数が少ないのは沖縄県で人口1万人あたり83.16人(偏差値25.6)。これに鹿児島県(123.00人)、福岡県(123.36人)、東京都(131.89人)、広島県(134.32人)と続いている。

分布地図を見ると地方で多く都市部で少なくなっている。

相関ランキングでは三世代世帯人数と正の相関があり、核家族率と負の相関があることから、三世代世帯が多く核家族が少ない地方で脂質異常症の患者が多い。

続いて脂質異常症の因子との相関を見てみよう。

因子として過食、運動不足、肥満、喫煙、アルコールの飲みすぎ、ストレスなどがあげられている。

脂質異常症の原因と症状とは? | 脂質異常症|生活習慣病オンライン

脂質異常症の発症には、過食、運動不足、肥満、喫煙、アルコールの飲みすぎ、ストレスなどが関係しているといわれています。

これらのうち、25歳以上スポーツ人口や25歳以上ウォーキング・体操人口、25歳以上ジョギング・マラソン人口と負の相関があり、ジョギングやウォーキングなどで体を動かす人が多いところで脂質異常症が少なくなっており、定説を裏付けている。