年齢調整死亡率について都道府県別に、死亡数を人口で除した死亡率を比較すると、各都道府県の年齢構成に差があるため、高齢者の多い都道府県では高くなり、若年者の多い都道府県では低くなる傾向がある。このような年齢構成の異なる地域間で死亡状況の比較ができるように年齢構成を調整しそろえた死亡率が年齢調整死亡率である。この年齢調整死亡率を用いることによって、年齢構成の異なる集団について、年齢構成の相違を気にすることなく、より正確に地域比較や年次比較をすることができる。
つまり、各都道府県が全く同じ年齢構成になったとしたら、どれぐらいの死亡率になるかを計算によって出した数値で、数値が高いほど病気などで死亡しやすく、数値が低いほど死亡しにくいことを示している。各年代に死亡しにくければ、それだけ長生きすることになる。
男性10万人あたり年齢調整死亡率の全国平均は274.9人。男性の全国平均544.3人の半分で、女性の方が死ぬ確率が低い(=長生きする)ことを表している。最も高いのは青森県で304.3人。青森は男性・女性とも死亡率が1位という結果になった。一方、最も死亡率が低いのは長野県で248.8人。長野県は男性・女性とも死亡率最下位だ。
地域分布を見ると男性と同じく、北関東と東北で死亡率が高い。一方、男性に比べると九州で低く、東海で高い。
相関ランキングでは相関が高い疾患があまりない。ガンと相関関係があった男性とは対照的に女性は特定の疾病と相関関係がなく、死亡原因の”バランスがいい”と言えそうだ。
生活習慣では
女子小中学生肥満率や
喫煙率:女性と弱い相関があるが、これは男性と同じ傾向だ。