国立がん研究センター:
75歳未満年齢調整死亡率2007年4月、国のがん対策を総合的かつ計画的に推進することを目的として、「がん対策基本法」が施行されました。2007年6月にはこの法律に基づいて、「がん対策推進基本計画」が策定され、全体目標の1つとして「がんによる死亡者の減少」が掲げられました。「75歳未満年齢調整死亡率」はその評価指標として用いられています。この指標が用いられたのは、年齢調整率を用いることで高齢化の影響を除去し、75歳以上の死亡を除くことで壮年期死亡の減少を高い精度で評価するという理由に基づいています。
肝がんのうち90%が肝細胞ガンで、5%が胆管細胞ガンである。90%を占める肝細胞ガンの多くはウイルス性肝炎から発生し、80%程度がC型肝炎である。
肝がんの年齢調整死亡率の全国平均は7.00で、75歳未満10万人あたり7.00人が肝がんで亡くなっていることになる。
最も肝がん死亡者が多いのは佐賀県で、人口10万人あたり10.63人。2位以下は愛媛県、福岡県、広島県、鳥取県と西日本が続いている。一方、最も少ないのは長野県で4.67人。新潟県、山形県、秋田県、宮城県など東日本で死亡者が少ない。
分布地図を見ると西日本で死亡率が高い。西日本はC型肝炎の発生数が多いため、肝がんも同じような分布になっている。肝臓疾患の原因のひとつといわれる日本住血吸虫症が多かった山梨も東日本にありながら死亡率が高い。
肝炎には輸血や予防接種による感染や事故米なども原因としてあげられていて、西日本に多い原因を特定することは難しいようだ。
このあたりのことについては
NATROMの日記「肝臓癌はなぜ西日本で多いのか?」 が詳しい。
相関ランキングでは
せんべい消費量や
グレープフルーツ消費量と負の相関があり、せんべいやグレープフルーツの消費量が多いところで肝がんが少ない。これは因果関係というよりも、東西対立型の分布構造が似ているためだろう。
男女別はこちら。
肝がん死亡率:男性肝がん死亡率:女性がん死亡率ランキング(死亡率が高い順)
肺がん死亡率胃がん死亡率乳がん死亡率大腸がん死亡率肝がん死亡率膵がん死亡率子宮がん死亡率卵巣がん死亡率食道がん死亡率胆のうがん死亡率白血病死亡率前立腺がん死亡率悪性リンパ腫死亡率膀胱がん死亡率がん死亡率:女性がん死亡率:男性