今回は2009年〜2010年の流行を総括するものとして、国立感染症研究所が蔓延期間としてあげている2009年第28週(7/6〜7/12)から2010年第12週(3/22〜3/28)までの感染者数を合算してランキングを計算した。なお、この調査には新型以外のインフルエンザの患者数も含まれているが、国立感染症研究所では「ほとんどのインフルエンザ患者は新型と思われる」としており、新型インフルエンザの患者数と思っていいだろう。
1拠点あたり患者数が最も多かったのは沖縄県で786.73人。以下、福井県、愛知県、宮崎県、福岡県と続いている。九州・沖縄からは6県がトップ10に入っており、新型インフルエンザの流行度合いが強い。この他、福井県、愛知県を中心とした本州中部も感染者が多い。
これらの県と全国平均の患者数をグラフにしてみると
となる。沖縄以外は11月から12月にかけてピークがあるのに対し、沖縄は8月と1月にピークがあり、本土と流行の時期が異なっている。また、2位の福井県は冬の患者数の多さが順位を押し上げているようだ。
相関ランキングを見ると
子供の数と正の相関がある。子供が多いところで新型インフルエンザの患者数が多く、子供が患者の多くを占めていたことを示している。