都道府県別高齢者の熱中症救急搬送者数

消防庁が発表している熱中症情報から65歳以上の高齢者の熱中症救急搬送者数ランキング。ここでは2013年～2017年の6月1日～9月31日の熱中症救急搬送者数を平均して比較している。死亡者数については熱中症死亡者数参照。

5年間の高齢者の熱中症救急搬送者数の平均は25,056人で、65歳以上人口10万人あたり71.28人。これは熱中症救急搬送者数の40.73人よりも多く、高齢者の方が熱中症で搬送される割合が高い。

搬送者数が最も多いのは鹿児島県で65歳以上人口10万人あたり116.77人(偏差値68.2)。2位は熊本県で115.44人。3位以下は岡山県(113.40人)、沖縄県(110.53人)、高知県(108.16人)の順。一方、最も搬送者数が少ないのは北海道で65歳以上人口10万人あたり31.17人(偏差値28.4)。これに青森県(43.38人)、岩手県(45.75人)、神奈川県(47.58人)、宮城県(51.11人)と続いている。

分布地図を見ると西日本の太平洋岸の暖かい地方で搬送者が多い。

相関ランキングでは熱中症救急搬送者数とは正の相関が非常に高く、高齢者とそれ以外で熱中症救急搬送者数の分布状況に違いはないと言えそうだ。

年間真夏日数や年間平均気温と正の相関があり、真夏日が多く平均気温が高いところで熱中症救急搬送者数が多い。

これらのことから暑いところは年代に関係なく熱中症にかかりやすいと言える。

また、軽自動車比率と正の相関があり、軽自動車が普及している地方で熱中症救急搬送者数が多い。