勝率の全国平均が50.13%と50%を上回っているのは戦前に参加していた台湾や朝鮮、満州の学校の勝率が低く、その分本土の学校の勝率が上がっているためだ。
甲子園通算勝率の全国平均は50.12%。勝率が最も高いのは大阪府で63.16%(偏差値68.0)。2位は神奈川県で62.32%。3位以下は愛知県(60.00%)、高知県(60.00%)、愛媛県(59.31%)の順。四国は高知、愛媛、徳島が上位10県に入っており、香川県も19位にランクインするなど、どの県も勝率が高い。この他、関西勢や愛知、広島、東京など甲子園で活躍が目立つ各県が上位に入っている。
一方、最も勝率が低いのは新潟県で29.52%(偏差値30.3)。これに島根県(30.71%)、富山県(31.36%)、北海道(32.97%)、山形県(33.63%)と続いていて、三陸から東北、北海道にかけては勝率が低い。近年は東北、北海道勢の活躍も目立っているが、通算勝率ではまだまだ低いままだ。
相関ランキングを見ると
夏の甲子園予選出場校数と負の相関係数が高く、予選出場校が少ないところほど勝率が高い。予選出場校が少ない県では、一部の学校に野球少年が集中することでチームが強くなると思われる。
また、
年間雪日数や
年間降雪量と負の相関があり、雪国は勝率が低い。ただしこれは第1回大会から約100年間の傾向であり、
直近10年間の勝率ではその傾向は薄れつつある。