文部科学省の全国学力テストから小学生の校則遵守率ランキング。全国学力テストでは学力テスト以外に、子どもの生活習慣全般のアンケートがあり、ここでは「学校の規則を守っている」という質問に「当てはまる」「どちらかといえば、当てはまる」と答えた小学6年生の割合を比較している。なお、このデータは公立校のもので、国立・私立校は含まれていない。国立・私立校が多い地域では実態と離れている可能性があるので注意願いたい。
校則遵守率の全国平均は91.1%で、
中学生校則遵守率の94.4%よりも低い。校則遵守率が最も高いのは埼玉県で94.6%。秋田県、山形県、愛媛県、群馬県と続いている。一方、校則遵守率が低いのは大阪府で94.1%。この他、東京都、奈良県、沖縄県、香川県などで遵守率が低い。
分布図を見ると、都市部で低く地方で高い。相関ランキングでも
自動車普及率と正の相関があり、
人口集中度と負の相関があることから、人口がまばらで自動車社会の地方で校則遵守率が高い。
犯罪系ランキングとの相関を見ると、
性犯罪認知件数や
重要犯罪認知件数と負の相関があり、校則遵守率が低いところは性犯罪や重要犯罪が多い。
小学生の生活習慣との相関を見ると
正の相関が高いもの
(校則遵守率が高いところは以下の率が高い)
小学生早寝早起き率小学生学校外学習率小学生朝食摂取率小学生読書率小学生地域行事参加率負の相関が高いもの
(校則遵守率が高いところは以下の率が低い)
小学生長時間ネット利用率小学生携帯電話・スマートフォン所有率となっていて、全般に生活習慣が悪いとされるところで校則遵守率が低い。