都道府県別火災死亡者数

厚生労働省の人口動態統計から火災死亡者数ランキング。ここでは同統計の死因分類のうち「X00 建物又は建造物内の管理されていない火への曝露」、「X01 建物又は建造物外の管理されていない火への曝露」「Y26 煙,火及び火炎への曝露,不慮か故意か決定されないもの」の三つの合計値を比較している。また、年による変動を平均化するため2014年〜2016年の平均値を使っている。

火災死亡者数の全国平均は1,114.3人で人口10万人あたり0.88人。死亡者数が最も多いのは秋田県で人口10万人あたり2.48人(偏差値86.5)。2位は高知県で1.76人。3位以下は鹿児島県(1.73人)、青森県(1.68人)、岩手県(1.55人)の順。一方、最も死亡者数が少ないのは東京都で人口10万人あたり0.40人(偏差値33.4)。これに滋賀県(0.50人)、沖縄県(0.58人)、京都府(0.59人)、佐賀県(0.60人)と続いている。

分布地図を見ると北日本と南日本で火災死亡者が多い。北日本は暖房器具によるものと思われるが、南日本が多いのは興味深い。

相関ランキングを見ると高齢者数と正の相関がある。ニュースを見ても逃げ遅れた高齢者が亡くなられることが多く、高齢者の多さと火災死亡者の多さは関係があると言えよう。