都道府県別体育館数

文部科学省の体育・スポーツ施設現況調査より体育館数の都道府県別ランキング。ここでは公営と民営の「体育館」の合計を比較している。体育館は「競技用床面積132平方メートル以上の建物で、必要に応じて各種スポーツが行えるもの。(体操競技専用のものを除く)」と定義されている。計上しているのは「一般の利用に供する目的で地方公共団体,独立行政法人又は民間が設置したスポーツ施設」で、学校の施設や企業職員の福利・厚生用の施設は含んでいない。

全国の体育館数は9,097軒で、人口10万人あたり7.16軒。体育館数が最も多いのは鳥取県で人口10万人あたり29.11軒(偏差値81.0)。2位は秋田県で23.27軒。3位以下は宮崎県(20.28軒)、岩手県(19.77軒)、島根県(19.30軒)の順。一方、最も体育館数が少ないのは東京都で人口10万人あたり2.18軒(偏差値35.3)。これに大阪府(2.76軒)、埼玉県(3.21軒)、神奈川県(3.24軒)、千葉県(3.26軒)と続いている。

分布地図を見ると日本海側や南日本に体育館が多い。日本海側は雪に閉ざされる冬の間のスポーツ施設として需要がありそうだ。南日本はプロ野球のキャンプに代表されるような合宿需要だろうか。

相関ランキングでは農業就業人口と正の相関があり、人口集中度と負の相関があることから人口がまばらで農業就業人口が多い地方に体育館が多い。