都道府県別射撃場数

文部科学省の体育・スポーツ施設現況調査より射撃場数の都道府県別ランキング。ここでは公営と民営の「射撃場」の合計を比較している。定義は以下の通り。

射撃場:ライフル、けん銃競技が行われるもの。または、クレー放出機器を備え、競技が行えるもの。(光線銃を含む)

計上しているのは「一般の利用に供する目的で地方公共団体,独立行政法人又は民間が設置したスポーツ施設」で、学校の施設や企業職員の福利・厚生用の施設は含んでいない。

全国の射撃場数は301ヶ所で、人口10万人あたり0.24ヶ所。射撃場数が最も多いのは栃木県で人口10万人あたり3.44ヶ所(偏差値108.0)。2位は鳥取県で1.40ヶ所。3位以下は福島県(0.99ヶ所)、大分県(0.86ヶ所)、山梨県(0.84ヶ所)の順。一方、最も射撃場数が少ないのは兵庫県で人口10万人あたり0.00ヶ所(偏差値43.5)。これに奈良県(0.00ヶ所)、愛媛県(0.00ヶ所)、和歌山県(0.00ヶ所)、埼玉県(0.01ヶ所)と続いている。

栃木県の射撃場の多さが突出している。ネットで検索してみると、射撃の世界でも栃木に射撃場が多いことは知られているが理由については分からなかった。68ヶ所の内訳を見ると、公営が59ヶ所、民間が9ヶ所で、全国平均(公営172ヶ所、民間129ヶ所)と比べて公営射撃場が多いのが栃木県の特徴となっている。

分布地図を見ると、首都圏のまわりに射撃場が多い県がドーナツ状に取り囲んでいる。これはゴルフ場数(体育・スポーツ施設現況調査)や馬場数と共通する傾向。

相関ランキングでも両者との正の相関があり、首都圏向けの射撃場が近隣県に多いことがうかがえる。