都道府県別電気・ガス・水道業界年収

厚生労働省の賃金構造基本統計調査から電気・ガス・水道業界の年収ランキング。同調査における「電気・ガス・熱供給・水道業」の一般労働者の年収の平均値を比較している。一般労働者とはフルタイム労働者のことで、正規、非正規の両方を含んでいる。

年収は

月給×12+年間賞与

で計算している。月給には時間外勤務手当や家族手当などの手当も含まれる。また、手取額ではなく、所得税、社会保険料などを控除する前の額である。

電気・ガス・水道業界年収の全国平均は626万5,400円で、サラリーマン年収の全国平均(472万6,500円)の1.33倍。

電気・ガス・水道業界の年収が最も高いのは富山県で725万4,800円。2位以下は福岡県、愛知県、徳島県、熊本県と続いている。一方、最も少ないのは茨城県で512万3,300円。この他、山梨県、山形県、栃木県、群馬県、埼玉県などが下位となっている。

分布地図を見ると関東地方で年収が低い。原発事故により東京電力の給与が削減されたことが影響していると思われる。一方、沖縄、九州、中国、四国、北陸で給与が高く、西高東低となっている。

次に、各都道府県で、電気・ガス・水道業界の年収と、全業種平均の年収を比較したのが以下の表。

各都道府県の格差比較

これを見ると、都市部で格差が小さく、地方ほど格差が大きい。田舎でエネルギー業界のサラリーマンが”勝ち組”と言われるゆえんだ。