都道府県別建設業界年収

厚生労働省の賃金構造基本統計調査から建設業界の年収ランキング。同調査における「建設業」の一般労働者の年収の平均値を比較している。一般労働者とはフルタイム労働者のことで、正規、非正規の両方を含んでいる。

年収は

月給×12+年間賞与

で計算している。月給には時間外勤務手当や家族手当などの手当も含まれる。また、手取額ではなく、所得税、社会保険料などを控除する前の額である。

建設業界年収の全国平均は436万2100円で、サラリーマン年収の全国平均(472万6500円)の0.92倍。

建設業界の年収が最も高いのは広島県で577万9200円。2位は和歌山県で546万4600円。3位以下は東京都、愛知県、千葉県と続いている。都市部が上位を占めるなか、広島県と和歌山県の年収が高い。超過実労働時間数を見ると、全国平均の月間12時間に対して広島県10時間、和歌山県12時間となっており、残業代が高いわけでもない。もともとの賃金水準が高いと言えそうだ。

年収が最も低いのは岩手県で302万3400円。秋田県や青森県など東北地方北部で年収が低い。宮城県が全国7位の高水準であるのと対照的だ。

分布図を見ると三大都市圏を中心とした”太平洋ベルト地帯”で年収が高い。相関ランキングでは最低賃金と正の相関が高く、経済的に豊かな地域で年収が高いと言えそうだ。