都道府県別学生服購入費

総務省の家計調査から学生服購入費用ランキング。家計調査は全国から9000世帯を抽出して調査しており、この中から単身世帯を除いた二人以上の世帯の購入費用を調べた。家計調査には県庁所在地と政令指定都市の数値が掲載されており、政令指定都市がある県は政令指定都市と県庁所在地の平均値を、政令指定都市がない県は県庁所在地の数値を県の消費量としている。また、年による変動が考えられるので2012年から2016年の平均値をとっている。

ここでは「男子用学校制服」と「女子用学校制服」の合計金額を比較している。制服には上着とズボン、スカート、学校指定のオーバー、レインコートが含まれている。一方、学校指定のワイシャツやセーター、チョッキ、ベスト、小学校や幼稚園の制服は含まれないので注意願いたい。

本来なら小学校や幼稚園の制服代も含めて比較したいが、これらは私服も含む「子供服」に計上されていて、制服代のみを抽出することはできなかった。

学生服購入費用の全国平均は2,346円。これは制服を購入しなかった家庭も含む平均となっている。

購入費用が最も多いのは栃木県で3,821円(偏差値72.3)。2位は富山県で3,741円。3位以下は山形県(3,561円)、福島県(3,544円)、鹿児島県(3,294円)の順。一方、最も購入費用が少ないのは岡山県で1,274円(偏差値32.3)。これに三重県(1,440円)、高知県(1,486円)、滋賀県(1,531円)、奈良県(1,541円)と続いている。

分布地図を見ると都市部で制服代が少ない傾向はあるものの、多いところと少ないところが点在している。学生服は入学時に買うことが多く、調査対象に入学期の子供がいるかどうかで上下するためと思われる。

それでも相関ランキングでは仕送り額と正の相関があり、仕送り額が高い地方で学生服購入費用が高い。