都道府県別銃器押収量

警察庁の犯罪統計資料から銃器押収数ランキング。ここでは警察庁のデータから銃砲の押収数を比較している。銃砲とは拳銃・小銃・砲・機関銃・ライフル銃・散弾銃・空気銃・建設用銃・救命索発射銃等・その他を総称する分類で、年による変動があるため2007年〜2011年の5年間のデータを平均している。

1年間に押収される銃器の数は平均802.6 丁。人口10万人あたり0.63丁押収されている計算になる。全国で最も押収量が多いのは佐賀県で3.35丁と全国平均の5倍以上となっている。5年間の押収量を見ると

2007年　6丁
2008年　9丁
2009年　6丁
2010年　2丁
2011年　119丁

と2011年に大量の銃器が押収されたことが平均を跳ね上げている。119丁は2011年の押収量745丁の16%であり、何か大きな押収事件があったと思われるが、ネットを見たかぎりでは見つからなかった。ご存じの方は教えていただきたい。

押収量2位は香川県で人口10万人あたり1.17丁。以下、愛知県、東京都、熊本県と続いている。一方、最も少ないのは岩手県で0.18丁。

また、刑法犯認知件数や重要犯罪認知件数が1位の大阪府が41位と押収量が少ないのも目立っている。また、銃犯罪の報道が目立っている福岡県は8位と、それほど多くない。

分布図を見ると押収量が多い県と少ない県が隣接するなど地域性が見いだしにくいが、四国と九州で押収量が多くなっているようだ。相関ランキングでも因果関係を感じさせるランキングは見あたらない。各県の押収量が数丁〜数十丁と少ないため、年による変動を受けやすく、地域性が表れにくいようだ。