都道府県別重要窃盗犯認知件数

警察庁の犯罪統計資料から重要窃盗犯認知件数ランキング。重要窃盗犯とは侵入盗、自動車盗、ひったくり、すりのことだ。なお、認知件数は警察によって犯罪と認知された件数であり、警察の恣意性による影響があることについては刑法犯認知件数を参照のこと。年による変動があるため、ここでは2010年〜2014年の5年間のデータを平均している。

重要窃盗犯認知件数は153,237件で、人口1万人あたり年間12.06件の重要窃盗犯が認知されている。認知件数が最も多いのは茨城で、人口1万人あたり24.35件と、全国平均の2倍になっている。2位以下は愛知県、千葉県、福岡県、群馬県と続いている。刑法犯認知件数が最も多かった大阪府は6位。

分布図を見ると、他の犯罪と同様に都市周辺で認知件数が多く地方で少ないが、重要犯罪認知件数とくらべると、関東で重要窃盗犯が多い。一方、関東に隣接する東北地方で重要窃盗犯が少なくなっている。

相関ランキングでは刑法犯認知件数や重要犯罪認知件数の他に、サラリーマン年収と正の相関が高く、年収が高い都市部で重要窃盗犯が多いことを裏付けている。