都道府県別ブロードバンド契約数

総務省情報通信統計データベースからブロードバンドサービス契約数ランキング。ここでいうブロードバンドサービスとは光回線(FTTH)、DSL、ケーブルテレビ、固定無線アクセス、3.9世代携帯電話(LTEなど)の合計だ。

情報通信統計データベースのブロードバンド契約数に3.9世代携帯電話が含まれるようになったのは2013年の3月からだ。それまでのブロードバンドと言えば、世帯に回線を引きPCなどでアクセスすることが多かったが、最近ではLTE回線のスマートフォンだけで済ませたり、スマートフォンのテザリングでPCを使ったりするなどブロードバンド利用方法が多様化したためと思われる。当サイトでもこれにならって、3.9世代携帯電話の契約数もデータに含めた。また、これに合わせて分母も従来の世帯数から人口に変更した。3.9世代携帯電話では個人ごとに回線を持つためだ。

なお、契約数には個人や世帯の他、事業所の契約も含まれているので注意願いたい。

前回調査した2009年と2013年の契約数は以下の通り。

これを見ると、DSL契約が減り、光回線とケーブルテレビが増えている。

ブロードバンド契約数は7382万件で、人口100人あたり58件という計算になる。最も契約数が多いのは東京都で96.14件。ほぼ1人に1件の契約があることになるが、これには相当数の事業所も含まれていると思われる。2位は神奈川県で66.64件。以下、大阪府、千葉県、埼玉県と都市部が上位を占めている。

一方、契約数が最も少ないのは青森県で人口100人あたり39.56件。この他、秋田県や岩手県、鹿児島県、高知県など地方が下位に多い。

分布図を見るとブロードバンド契約は都市部で多く地方で少ない。相関ランキングでも基準地価:住宅地や鉄道旅客輸送量との正の相関が非常に高いことから、地価が高く、鉄道が発達している都市部でブロードバンド契約が多い。