総務省の通信利用動向調査からインターネット通販利用率の都道府県ランキング。通信利用動向調査は全国から4万世帯あまりを抽出して情報通信の利用動向を調査しているもので、毎年実施されている。ここでは同調査にある、過去1年間に「商品・サービスの購入・取引」を利用した経験がある人の割合を比較した。「商品・サービスの購入・取引」には以下のものが含まれている。
・金融取引
・デジタルコンテンツの購入・取引
・商品・サービスの購入・取引
・インターネットオークション
一方、
・eラーニング
は含まれていない。
また、この調査の母集団はインターネット利用者であり、インターネット利用者のうち何%がネット通販を利用しているかを表しているので注意願いたい。なお、年による変動をさけるため2018年と2017年の平均を比較している。
ネット通販利用率の全国平均は51.05%。
インターネット利用率の全国平均が76.0%であるから、単純計算では全人口におけるネット通販利用率は38.8%ということになる。
年代別に見てみると
となっており、年代が若いほどネット通販利用率が高い。
男女を比較すると
となっていて男性の方が利用率が高い。
インターネット通販利用率が最も高いのは東京都で59.45%(偏差値84.8)。2位は神奈川県で55.25%。3位以下は千葉県(53.25%)、兵庫県(53.00%)、愛知県(52.60%)の順。一方、最も利用率が低いのは佐賀県で42.95%(偏差値34.4)。これに青森県(43.40%)、長崎県(43.45%)、鳥取県(43.95%)、大分県(44.40%)と続いている。
分布地図を見ると都市部で高く地方で低い。都市区分別統計でも
となっており、都市部で利用率が高い。
相関ランキングでは
家賃や
最低賃金と正の相関が高く、家賃や最低賃金が高い都市部でネット通販利用率が高いことを裏付けている。