都道府県別オンラインゲーム利用率

総務省の通信利用動向調査からオンラインゲーム利用率の都道府県別ランキング。通信利用動向調査は全国から4万世帯あまりを抽出して情報通信の利用動向を調査しているもので、毎年実施されている。ここでは同調査にある、過去1年間にオンラインゲームを利用した経験がある人の割合を比較した。

数値は同統計の「世帯構成員」をベースにしており、世帯利用率ではなく個人利用率になっている。なお、年による変動をさけるため2018年と2017年の平均を比較している。

また、この調査の母集団は「インターネット利用者」であり、インターネット利用者のうち何%がオンラインゲームを利用しているかを表しているので注意願いたい。

オンラインゲーム利用率の全国平均は29.45%。インターネット利用率の全国平均が76.0%であるから、単純計算では全人口におけるオンラインゲーム利用率は29.45% x 76.0% = 22.38%ということになる。

年代別・性別・都市区分別に見てみると

となっており、10代の利用率が高いのが目立っている。

また、都市区分による違いがなく、インターネット利用率やインターネット通販利用率など、他の情報通信系ランキングのような都市地方対立型の分布とはなっていない。

続いて、各インターネットサービスごとに、6～12歳の使用率を40～49歳の使用率で割った比率は以下の通り。

この比率が大きいサービスは大人に比べて子どもの利用が多く、比率が小さいサービスは大人の利用が多い。大人でないと利用しにくいネット通販やSNSに比べてオンラインゲームは子どもの利用率が高く、大人を大きく上回っている。

オンラインゲーム利用率が最も高いのは愛知県で33.70%(偏差値76.3)。2位は福岡県で31.70%。3位以下は東京都(31.15%)、大阪府(31.00%)、茨城県(30.95%)の順。一方、最も利用率が低いのは鹿児島県で23.20%(偏差値24.9)。これに島根県(24.60%)、福島県(25.40%)、鳥取県(25.50%)、奈良県(25.60%)と続いている。

分布地図を見ると北関東や四国など都市部以外が上位に入っている。

相関ランキングで見ても、相関係数が高いものに都市地方対立型ランキングが入っておらず、オンラインゲームは都市と地方といった垣根を越えて広がっているようだ。

この他、重要窃盗犯認知件数や刑法犯認知件数と正の相関があり、オンラインゲーム利用率が高いところは犯罪が多い。