都道府県別動画投稿・共有サイト利用率

総務省の通信利用動向調査から動画投稿・共有サイト利用率の都道府県別ランキング。通信利用動向調査は全国から4万世帯あまりを抽出して情報通信の利用動向を調査しているもので、毎年実施されている。ここでは同調査にある、過去1年間に動画投稿・共有サイトを利用した経験がある人の割合を比較した。

数値は同統計の「世帯構成員」をベースにしており、世帯利用率ではなく個人利用率になっている。なお、年による変動をさけるため2018年と2017年の平均を比較している。

また、この調査の母集団は「インターネット利用者」であり、インターネット利用者のうち何%が動画投稿・共有サイトを利用しているかを表しているので注意願いたい。

動画投稿・共有サイト利用率の全国平均は53.70%。インターネット利用率の全国平均が76.0%であるから、単純計算では全人口における動画投稿・共有サイト利用率は53.70% x 76.0% = 40.81%ということになる。

年代別・性別・都市区分別に見てみると

となっていて、若年層、男性、都市部で動画投稿・共有サイトの利用率が高い。

続いて、各インターネットサービスごとに、6～12歳の使用率を40～49歳の使用率で割った比率は以下の通り。

この比率が大きいサービスは大人に比べて子どもの利用が多く、比率が小さいサービスは大人の利用が多い。大人でないと利用しにくいネット通販やSNSに比べて動画投稿・共有サイトは子どもの利用率が高く、大人を上回っている。

動画投稿・共有サイト利用率が最も高いのは東京都で59.00%(偏差値75.4)。2位は沖縄県で56.80%。3位以下は神奈川県(56.40%)、埼玉県(55.65%)、北海道(55.60%)の順。一方、最も利用率が低いのは青森県で46.20%(偏差値31.8)。これに福島県(46.55%)、鳥取県(47.35%)、山梨県(47.65%)、山口県(47.80%)と続いている。

分布地図を見ると首都圏や都市部が上位に多い。

相関ランキングで見ても、分譲マンション率と正の相関が高く、戸建て率と負の相関が高いことから、一戸建てが少なくマンションが多い都市部で動画投稿・共有サイトの利用率が高い。

また、小学生携帯電話・スマートフォン所有率と正の相関があり、スマホや携帯を持つ小学生が多いところで動画投稿・共有サイトの利用率が高い。上記の通り、子どもの利用率が高いためと思われる。