直近10年間の選挙は以下の通り
2007年参議院 民主党が参議院第1党になり、衆参でねじれ状態に
2009年衆議院 民主党に政権交代
2010年参議院 自民党が大勝
2012年衆議院 自民党第1党に返り咲き
2013年参議院 自民党が大勝し、衆参のねじれが解消
2014年衆議院 与党が衆議院で議席数の3分の2を維持
2016年参議院 参議院で改憲勢力が3分の2を占める
10年間の浮動票指数の平均値は15.63ポイント。最も大きいのは富山県で22.34ポイント。富山県は綿貫民輔氏が所属する国民新党や、又市征治氏が所属する社会民主党の得票率変化が大きな影響を与えている。
2位は愛媛県で21.89ポイント。ここは第3極ブーム時にみんなの党や維新の党に大量の票が流れたものの、次の選挙では元に戻っているため指数が高くなっている。
3位は沖縄県で19.24ポイント。沖縄県は社会民主党得票率が21.24% → 11.05% → 22.68% → 13.34% → 19.63% → 14.65% → 12.13% と乱高下していることが浮動票指数を押し上げている。ちなみに得票率が高いのは参議院選で低いのは衆議院選。参議院の比例代表は衆議院の比例代表と違って、比例代表でも候補者名を書くことができる。沖縄県では山シロ博治氏や吉田忠智氏の人気が高く、参議院選での得票率を押し上げているようだ。(衆参比例代表選挙の制度の違いは
保坂展人氏のサイトにくわしい)
一方、浮動票指数が最も低いのは宮崎県で12.16ポイント。これに続くのが鳥取県で12.33ポイント。以降は島根県、福井県、長崎県と続いている。浮動票指数が低い=無風選挙区とも言えそうだ。
相関ランキングでは相関係数が高いランキングがなく、他の要素との関連は見当たらなかった。
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具体的には各党の各選挙ごとの得票率の差の絶対値を合計したもので、各党派の票が揺れ動くほど浮動票指数も大きくなる。指数計算の元となる得票率は自由民主党、民主党、公明党、日本共産党、社会民主党、維新の党、みんなの党、生活の党、新党大地、国民新党のものを使っている。その他の党は得票率が低いので除外している。
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付け加えると、ある県のある党の得票率が選挙ごとに
10→40→30→25
と変化したとすると、指数は45になります。上記各党の変動指数を平均したものが各都道府県の数値になっています。