都道府県別ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)利用率

総務省の通信利用動向調査からソーシャルネットワーキングサービス(SNS)利用率の都道府県別ランキング。通信利用動向調査は全国から4万世帯あまりを抽出して情報通信の利用動向を調査しているもので、毎年実施されている。ここでは同調査にある、過去1年間にSNSを利用した経験がある人の割合を比較した。SNSについては「Facebook、Twitter、LINE、mixi、Instagramなど」と定義されている。

数値は同統計の「世帯構成員」をベースにしており、世帯利用率ではなく個人利用率になっている。なお、年による変動をさけるため2018年と2017年の平均を比較している。

また、この調査の母集団は「インターネット利用者」であり、インターネット利用者のうち何%がSNSを利用しているかを表しているので注意願いたい。

SNS利用率の全国平均は54.25%。インターネット利用率の全国平均が76.0%であるから、単純計算では全人口におけるSNS利用率は54.25% x 76.0% = 41.23%ということになる。

年代別・性別で見てみると

となっており、年代が若いほどSNS利用率が高く、性別では女性の方が利用率が高い。

SNS利用率が最も高いのは神奈川県で59.50%(偏差値69.8)。2位は東京都で58.90%。3位以下は福岡県(58.50%)、大阪府(57.85%)、埼玉県(57.65%)の順。一方、最も利用率が低いのは鹿児島県で41.35%(偏差値26.0)。これに岩手県(44.05%)、青森県(44.50%)、福島県(45.05%)、山形県(45.90%)と続いている。

分布図を見ると三大都市圏に加えて福岡で利用率が高くなっている。

相関ランキングでは鉄道通勤・通学率や通勤時間と正の相関が高く、鉄道を使った長時間通勤が多い都市部でSNS利用率が高い。移動時間にSNSが多く利用されているようだ。

となっており、都市部で利用率が高いと言えそうだ。

また、中学生携帯電話・スマートフォン所有率や小学生携帯電話・スマートフォン所有率とも正の相関が高く、SNSが普及しているところは子どものスマートフォン普及率も高い。