日本は世界有数の森林国国土面積に占める森林面積を森林率といいます。国連食料農業機関(FAO)が公表しているデータでは日本の森林率は68.2%(※)。つまり国土の7割は森林ということになります。日本の森林率は先進国の中では、フィンランドに次いで2番目。世界でも有数の森林国と言えます。ちなみに世界の森林率の平均は約30%です。
日本は資源のない国とよく言われますが、森林資源については乏しいわけではなく、実は使われずにいるという現状もあります。
森林率の全国平均は67.26%。森林率が最も高いのは高知県で83.99%(偏差値64.1)。2位は岐阜県で81.12%。3位以下は長野県(78.87%)、島根県(78.35%)、山梨県(77.86%)の順。一方、最も森林率が低いのは大阪府で30.52%(偏差値28.7)。これに茨城県(30.76%)、千葉県(30.92%)、埼玉県(31.93%)、東京都(36.27%)と続いている。
森林率1位の高知県については
冒険!発見!くろしおの旅高知県は、森林面積が県土の84%という、日本一の森林県です。しかし、その内の66%はスギやヒノキといった樹木から構成される人工林のため、天然林の面積はそれほど多くはありません。とは言え、アコウやビロウといった亜熱帯性の樹種から、シコクシラベやダケカンバといった亜寒帯性の樹種まで、その標高差に応じて高知県には実に多様な植物、森林タイプが見られます。
と説明されている。確かに人工林率は65%で全国的に見ても高い割合となっている。県も、森林率の高さを売りにしているようで
高知新聞「森林面積「84%」ブランド化」日本一を誇る本県の森林面積率「84%」をブランド化する試み「84(はちよん)プロジェクト」の皮切りとなる「84会議」が8月4日、高知市五台山の県立牧野植物園で開かれる。提唱者でデザイナーの梅原真さん(59)=香美市土佐山田町=とプロジェクトに共鳴する人たちが結集してディスカッションや具体的提案を行い、本県の将来をデザインする。
というプロジェクトもあるようだ。
この他、本州中央部の山岳地帯の岐阜、長野、山梨なども上位に入っている。一方、森林率が低いのは予想通り都市部で、他にも平野が多い北関東や佐賀県も森林率が低い。
人工林率からみると太平洋岸で森林率が高いのは江戸時代から続いた植林の成果で、それ以外の地域では元々天然林が多かったことが原因のようだ。
お役に立ててよかったです。