都道府県別1世帯あたり貯蓄額に占める有価証券比率

総務省の家計調査から1世帯あたり貯蓄額に占める有価証券比率の都道府県別ランキング。家計調査は全国から9000世帯を抽出して調査しており、この中から単身世帯を除いた二人以上の世帯の貯蓄額に占める有価証券の比率を調べた。家計調査には県庁所在地と政令指定都市の数値が掲載されており、政令指定都市がある県は政令指定都市と県庁所在地の平均値を、政令指定都市がない県は県庁所在地の数値を県の数値としている。また、年による変動が考えられるので2012年から2016年の平均値をとっている。

1世帯あたり貯蓄額に占める有価証券比率の全国平均は13.8%。有価証券比率が最も高いのは兵庫県で21.1%(偏差値73.9)。2位は三重県で20.1%。3位以下は東京都(19.8%)、奈良県(18.8%)、京都府(17.5%)の順。一方、最も有価証券比率が低いのは青森県で7.0%(偏差値32.0)。これに山口県(8.0%)、沖縄県(8.1%)、鳥取県(8.6%)、福井県(8.7%)と続いている。

分布地図を見ると関東と関西の都市部で有価証券比率が高い。三大都市圏で比べると愛知県が全国平均以下なのも目立っている。同じ都市圏でも愛知県の方が堅実と言えそうだ。

相関ランキングでは1世帯あたり貯蓄額やサラリーマン年収と正の相関が高く、年収が高く貯蓄が多いところで有価証券比率が高い。また、大学進学率とも正の相関があり、大学進学率が高いところで有価証券比率が高い。高学歴でリッチなサラリーマンが多いところで有価証券比率が高いと言えそうだ。