総務省の家計調査から電力消費量のランキング。家計調査は全国から10000世帯を抽出して調査しており、この中から単身世帯を除いた二人以上の世帯の「電気代」を比較している。
家計調査には県庁所在地と政令指定都市の数値が掲載されており、複数の調査都市がある県はそれぞれの値を人口比で按分した数値を、それ以外の県は県庁所在地の数値を県の支出としている。また、年による変動が考えられるので2014年~2018年の平均値をとっている。
電力消費量の全国平均は5,000kWh。消費量が最も多いのは福井県で7,851kWh(偏差値83.8)。2位は石川県で7,387kWh。3位以下は富山県(7,069kWh)、島根県(5,898kWh)、青森県(5,892kWh)の順。一方、最も消費量が少ないのは兵庫県で3,508kWh(偏差値27.9)。これに神奈川県(4,294kWh)、千葉県(4,349kWh)、東京都(4,356kWh)、群馬県(4,436kWh)と続いている。
分布地図を見ると北陸三県の消費量が飛び抜けて多い。北陸三県は新築物件に占めるオール電化普及率が63.6%、一般住宅に占めるオール電化普及率が24.1%とともに全国トップで電化が普及しているためか(
ガスと電力を比較する、エネルギーの利用用途と自由化による競争(6)|新電力ネット)。
他との相関はこのようになっている。
エネルギー消費統計を元に計算した
電力消費量と正の相関が高く、ほぼ同じ分布となっており、北陸三県で消費量が多い。
持ち家住宅延べ床面積とも正の相関があり、家が広いところで電力消費量が多い。
また、
通勤時間と負の相関があり、通勤時間が長い都市部で電気の消費量が少ない。