家計調査には県庁所在地と政令指定都市の数値が掲載されており、複数の調査都市がある県はそれぞれの値を人口比で按分した数値を、それ以外の県は県庁所在地の数値を県の購入量としている。また、年による変動が考えられるので2014年~2018年の平均値をとっている。
傘購入量の全国平均は年間0.793本。購入量が最も多いのは鹿児島県で1.068本(偏差値71.0)。鹿児島県は桜島の降灰があり、灰まじりの汚れた雨粒で濡れるのを避けるために傘が必需品となっているようだ。
2位は石川県で1.047本。3位以下は福岡県(1.007本)、東京都(0.963本)、神奈川県(0.962本)の順。一方、最も購入量が少ないのは青森県で0.425本(偏差値23.6)。これに北海道(0.562本)、群馬県(0.574本)、山梨県(0.583本)、福島県(0.598本)と続いている。
分布地図を見ると地方や北日本で購入量が少ない。車社会の地方はどこに移動するのもドアトゥードアで傘を差して歩く機会が少ないためと思われる。雪が多いところは傘を差さなくてもフードなどで対応できるからか。
相関ランキングでは
年間雨日数と正の相関があり、
年間雪日数と負の相関があることから、雪が少なく雨が多いところで傘の購入量が多い。
農業就業人口と負の相関があり農業就業者が少ない都市部で傘の購入量が多い。