都道府県別1世帯あたり負債額

総務省の家計調査から1世帯あたり貯蓄額の都道府県別ランキング。家計調査は全国から9000世帯を抽出して調査しており、この中から単身世帯を除いた二人以上の世帯の負債額を調べた。家計調査には県庁所在地と政令指定都市の数値が掲載されており、政令指定都市がある県は政令指定都市と県庁所在地の平均値を、政令指定都市がない県は県庁所在地の数値を県の数値としている。また、年による変動が考えられるので2012年から2016年の平均値をとっている。

1世帯あたり負債額の全国平均は497万円。負債額が最も多いのは神奈川県で711万円(偏差値76.1)。2位は埼玉県で668万円。3位以下は東京都(654万円)、大阪府(641万円)、千葉県(629万円)の順。一方、最も負債額が少ないのは福井県で323万円(偏差値31.4)。これに長崎県(330万円)、兵庫県(339万円)、高知県(358万円)、新潟県(378万円)と続いている。負債が多い大阪府と、負債が少ない兵庫県が隣接しているのが興味深い。

1世帯あたり負債額の全国平均は492万円。負債額が最も多いのは大阪府で745万円。以下、埼玉県、東京都、岡山県、千葉県と続いている。一方、負債額が最も少ないのは福井県で319万円。これに兵庫県、長崎県、高知県、広島県と続いている。最も負債が多い大阪府と、全国で二番目に負債が少ない兵庫県が隣接しているのが興味深い。

分布地図を見ると、都市部で負債額が多く地方で少ない。

相関ランキングでは家賃や人口密度と正の相関があり、人口密度や家賃が高い都市部で負債額が多い。家賃が高いところは住宅購入費も高く、住宅ローンが負債額を押し上げているのだろうか。