都道府県別言語聴覚士数

医療施設調査、病院報告、介護サービス施設・事業所調査より言語聴覚士数。ここでは病院、一般診療所、介護サービス施設に勤務している言語聴覚士数を比較している。実際の人数ではなく、常勤換算の人数なので小数点以下の数値となっている。

常勤換算とは、非常勤職員全員の合計勤務時間を、1人がフルタイムで働いた場合の勤務時間で割ったものに常勤職員の人数を加えたもので、数式にすると以下の通りとなる。

常勤換算人数 = 常勤職員の人数 +(非常勤職員の勤務時間の合計 ÷ 所定労働時間)

また、集計対象の施設は厚生労働省の医療従事者の需給に関する検討会(第1回)の「資料3.医師・看護職員・理学療法士・作業療法士の従業者数について」にならって、以下の通りとしている。

・病院
・一般診療所
・介護サービス
　　・介護保険施設
　　　　・介護老人福祉施設
　　　　・介護老人保健施設
　　　　・介護療養型医療施設
　　・居宅サービス事業所
　　　　・訪問看護ステーション
　　　　・通所介護
　　　　・通所リハビリテーション(介護老人保健施設)
　　　　・通所リハビリテーション(医療施設)
　　　　・短期入所生活介護
　　　　・特定施設入所者生活介護

全国の言語聴覚士は17,039人で、人口10万人あたり13.41人。言語聴覚士が最も多いのは高知県で37.90人。高知県は作業療法士数や理学療法士数も1位であり、療養環境が充実している。

2位は鳥取県で26.01人。3位以下は大分県、鹿児島県、佐賀県の順。

一方、言語聴覚士が最も少ないのは秋田県で人口10万人あたり7.49人。これに神奈川県、滋賀県、岩手県、千葉県と続いている。

分布地図を見ると医療関係のランキングに多い西高東低型となっている。

相関ランキングでは理学療法士数や作業療法士数、療養病床数と正の相関が高く、療養環境が充実している西日本に言語聴覚士も多い。